ご無沙汰しております。更新間隔が開いてしまいました。
さて、今回のテーマは「夜に爪を切ってはいけない」という言い伝えについて調べてみまいた。
なぜ夜に爪を切ってはいけないのか?
よく言われているのが「親の死に目に会えない」という事です。親の死に目に会えない、つまり親が亡くなる際、そこに立ち会えなくなるといわれているのです。
一見すると爪切りと全く関係ないように思えます。いったいなぜなのでしょうか?
1 自分が早死にする
まず一つ目に挙げられるのがケガや病気で自分が親よりも早く死んでしまうという点です。これは現代のような明るい照明、安全な爪切りがない昔、ろうそく等の薄暗い明りの中でを爪を切ると深爪など誤って自分の手を傷つけてしまう可能性があります。そして現代より医療が発達していないので小さな傷が死につながることもあったとか...
かなり現実的な説ですね。では次は迷信的な説です。
2 儒教の教え
日本では親や目上の人を敬う儒教の教えが現代でも残っています。ピアスやタトゥー
を入れるときにも「親からもらった体になんてことを...」と言われることがあります。儒教の教えがより根強かった昔には髪や爪も親からもらった大切なモノという事でそれを切るという事は縁起のいいことではなかったそうです。
3 「日本書紀」での記述
奈良時代に成立した歴史書である「日本書紀」には「人体の一部である爪には霊魂が宿っているので幽鬼が暗躍する夜に爪を切ってはならない」という記述があります。爪には霊的な力が宿っていると信じられていて、それを幽霊や妖怪が出る夜に切ってはいけない、という事らしいです。
4 姑獲鳥伝説
中国の妖怪である姑獲鳥(こかくちょう・うぶめ)に由来があるという説もあります。姑獲鳥は夜に飛び回り人の命を奪う、幼児を害する、爪を奪うといった伝承がありそこから夜に爪を切ってはいけないという言い伝えに繋がっていったという説です。
まとめ
オカルトな理由から儒教、ケガにつながる等様々な説がありました。自分的には儒教の教えによるものなのかな?と思います。親からもらった体を傷つける=親不孝=親の死に目に会えない、ただそうなると「夜」である必要がないような気もします。